アルゴリズムフィンテック

自動マーケットメーカー

じどうまーけっとめーかー · Automated Market Maker
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自動マーケットメーカー(AMM)とは、従来の注文板を使わずに数式やアルゴリズムに基づいて資産の価格を自動決定し、取引を成立させる仕組みです。暗号資産取引で普及したほか、近年では機械学習モデルや強化学習を活用した動的な価格調整や、自律型AIエージェント間の取引基盤としても研究が進んでいます。

自動マーケットメーカーとは

自動マーケットメーカー(AMM)とは、買い手と売り手を直接マッチングするのではなく、あらかじめ用意された資産プールと数学的アルゴリズムによって自動的に資産価格を算定し、即時に取引を成立させるシステムのことです。

詳しく解説

従来の取引所では、買い手と売り手の注文を並べた板情報(オーダーブック)を突き合わせて取引を成立させていましたが、取引相手がいないと流動性が枯渇する課題がありました。自動マーケットメーカーは、利用者が拠出した資金を蓄える「流動性プール」と、一定の積を保つ数式(定積公式など)を用いることで、相手がいなくてもいつでも取引可能な環境を提供します。近年では、市場の変動予測に機械学習モデルを組み込んだり、市場状況に応じて取引手数料やパラメータを最適化するために強化学習を導入した次世代AMMの研究開発が進んでおり、AIによる金融工学の自動化領域でも重要視されています。

具体例・使われ方

分散型取引所(DEX)において、人間が介在することなくスマートコントラクトによって暗号資産の交換レートが自動計算されて即座に売買される事例が代表的です。また、AIエージェント同士がデータや計算リソースを自律的に売買するマイクロペイメント市場において、価格調整役として組み込まれるケースもあります。

似た用語との違い

一般的なアルゴリズム取引との違いとして、アルゴリズム取引は人間や機関投資家が自らの利益のために注文を自動発注する手法を指すのに対し、自動マーケットメーカーは市場全体の取引インフラとして機能し、誰に対しても受動的に取引の相手方となる仕組みである点が異なります。また、人間の専門業者が気配値を提示する伝統的なマーケットメイカーとも構造が異なります。

注意点

アルゴリズムに従って自動で価格が決まる性質上、外部市場との価格差が生じた際に裁定取引(アービトラージ)によって資金提供者が損失を被る「インパーマネントロス(変動損失)」が発生するリスクがあります。また、市場の急変時に機械学習モデルが予期せぬ挙動を示したり、プログラムの脆弱性を突かれたりする危険性にも注意が必要です。

更新日時: 2026年9月13日 08:11