視線入力とは、カメラやセンサーを用いてユーザーの視線方向や目の動きを検出し、機器を操作する入力手法です。アイトラッキング技術とコンピュータビジョンなどのAI技術を組み合わせることで、高精度な位置推定が可能となります。身体障害者のコミュニケーション支援や、VR・ARデバイスにおける直感的な操作方法として広く活用されています。
視線入力とは
視線入力とは、カメラや専用のセンサーでユーザーの目の動きや視線を検出し、キーボードやマウスを使わずに画面上の操作を行う入力手法のことです。
詳しく解説
視線入力は、赤外線照射による角膜反射や瞳孔の動きを捉え、画面上の視点位置をリアルタイムで計算するアイトラッキング技術を基盤としています。近年では、カメラ画像から瞳の位置や視線を推定する処理にコンピュータビジョンや深層学習が導入され、特殊なハードウェアを用いずに高精度な視線推定が可能になってきています。身体的制限を持つユーザーのためのアクセシビリティ向上はもちろん、VRやAR空間での直感的なUI操作、さらに視線データと音声入力を組み合わせたマルチモーダルAIとの連携による新しい操作体系としても期待されています。
具体例・使われ方
重度身体障害者や難病患者が意思伝達装置やPCを操作するための支援技術として利用されています。また、VRヘッドセットにおいて視線でメニューを選択したり、視線が集まる部分を高画質描画する技術などに活用されています。
似た用語との違い
視線入力は「視線の移動や注視を操作コマンドとして用いる入力技術」であるのに対し、アイトラッキングは視線を計測・分析する技術全般を意味します。また、顔全体の向きを追尾するヘッドトラッキングとは、瞳孔の細かな動きを識別する点で異なります。
注意点
意図しない視線の移動によって誤操作が発生する「ミダス・タッチ問題」の防ぎ方が課題となります。また、照明環境や着用の眼鏡、目の形状による検出精度のばらつきが存在します。さらに、視線データにはユーザーの関心や健康状態などの個人情報が含まれるため、プライバシー保護に配慮する必要があります。