インフラ高可用性

フェイルオーバー

ふぇいるおーばー · Failover
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フェイルオーバーとは、システムやサーバーに障害が発生した際、自動的に予備の待機系システムへ処理を引き継ぐ仕組みです。AIシステムやクラウドインフラにおいて、サービスの停止時間を最小限に抑え、継続的な運用(高可用性)を実現するために不可欠な機能となっています。

フェイルオーバーとは

フェイルオーバーを一言でいうと、障害発生時にシステムを止めず自動で予備の環境へ切り替える障害対策の仕組みです。

詳しく解説

システムは主系(アクティブ)と待機系(スタンバイ)で構成され、常時相互に監視を行っています。主系で障害が発生して応答が途絶えると、待機系がそれを検知して自動的にサービスを引き継ぎます。AIモデルの推論APIや機械学習基盤など、24時間365日の安定稼働が求められるシステムにおいて、高い可用性(高可用性)を維持するために極めて重要な役割を果たします。ロードバランサーや冗長化構成と組み合わせて運用されることが一般的です。

具体例・使われ方

大型ECサイトのAIレコメンドエンジンでメインサーバーが停止した際、数秒以内に別リージョンの予備サーバーへ自動切り替えを行う例があります。また、大規模言語モデル(LLM)の推論APIサーバーで障害が起きた場合に、即座に予備の推論ノードへ切り替えてユーザーへの応答停止を防ぐ事例などが挙げられます。

似た用語との違い

スイッチオーバーとの違いは切り替えの自動性にあります。スイッチオーバーは計画的なメンテナンス時などに手動で切り替えるのに対し、フェイルオーバーは障害検知時に自動で切り替わります。また、負荷分散は日常的に複数の処理装置へアクセスを分散させる技術であり、障害時の予備システムへの切り替えを目的とするフェイルオーバーとは役割が異なります。

注意点

切り替え処理の完了までにわずかなラグが発生し、セッションデータや処理中のデータが一部失われるリスクがあります。また、主系と待機系の間でデータの同期漏れがあると整合性が失われるため、適切なデータベース同期や状態管理が必要です。さらに、一時的なネットワーク不調を障害と誤検知して不要な切り替えが起きるスプリットブレイン現象にも注意が必要です。

更新日時: 2026年9月10日 09:01