インフラセキュリティ

ゼロトラスト

ぜろとらすと · Zero Trust
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ゼロトラストとは、「何も信頼せず、すべてを常に検証する」というセキュリティ概念です。社内外を問わずすべてのアクセスを監視・認証し、AIを用いた異常検知や動的アクセス制御などを通じて安全性を確保します。クラウド時代やAIシステムの安全運用に不可欠なアプローチです。

ゼロトラストとは

ゼロトラストは、社内外の境界を前提とせず、「誰も信用せず、すべてのアクセスを常に検証する」という考え方に基づいたセキュリティフレームワークです。

詳しく解説

従来のセキュリティは、社内ネットワークを「安全」、社外を「危険」とみなす境界防御が中心でした。しかしクラウド利用の拡大やリモートワークの普及、内部不正や高度なサイバー攻撃の増加により、境界の内側でも安全とは言えなくなりました。ゼロトラストでは、アクセス元の場所に関係なく、ユーザーや端末ごとに厳格な多要素認証を行い、必要最小限の権限のみを付与する最小特権の原則を適用します。さらに、AIや機械学習を活用してログや行動パターンをリアルタイムに分析し、普段と異なる挙動を捉える異常検知と、リスク度合いに応じて権限を即座に変更する動的アクセス制御を組み合わせることで、情報漏えいや不正アクセスのリスクを大幅に低減します。

具体例・使われ方

具体例として、従業員が社外からクラウド上の重要データにアクセスする際、認証された端末かつ多要素認証を通過した場合のみアクセスを許可する運用が挙げられます。また、普段と異なる国や時間帯からのアクセスが発生した場合には、AIがリスクを判定して即座に追加認証を要求したり通信を遮断したりする動的アクセス制御もゼロトラストの実践例です。

似た用語との違い

境界防御との違いは「信用の境界」の捉え方にあります。境界防御はファイアウォールなどで社内外を区切り、内部からのアクセスを一律に信用するモデルですが、ゼロトラストは社内ネットワークであっても無条件には信用せず、毎回アクセスの正当性を検証します。

注意点

ゼロトラストは特定の単一製品やツールを導入すれば完了するものではなく、組織全体のポリシー策定や継続的な運用設計が必要なアーキテクチャの概念です。また、過剰な認証設定はユーザーの利便性を損なう恐れがあるため、セキュリティの強度と運用のしやすさのバランスを考慮することが重要です。

更新日時: 2026年9月2日 13:51