データ基盤ハードウェア

RAID

レイド · Redundant Array of Independent Disks
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RAID(レイド)とは、複数のハードディスクやSSDを組み合わせて1つの仮想的なドライブとして扱うストレージ技術です。データの処理速度向上やデータの保護(冗長化)を目的としており、大量のデータセットを高速に読み書きする必要があるAIの学習環境や、大規模なデータを保管するサーバーにおいて不可欠な技術となっています。

RAIDとは

RAIDとは、複数の物理ストレージを仮想的に1つのドライブとして統合し、データの高速化や安全性の向上を図るためのハードウェア技術です。

詳しく解説

AIモデルのトレーニング、特にディープラーニングにおいては、テラバイトからペタバイト級のデータセットを高速に読み込む必要があります。また、学習の途中で進捗を保存するチェックポイントの書き出しも頻繁に行われます。RAIDは、データを複数のディスクに分散して同時に読み書きするストライピングや、同じデータを複製して書き込むミラーリング、パリティ(誤り訂正符号)を用いて高速化と冗長性を両立する構成などがあります。これにより、ストレージのボトルネックを解消し、GPUの稼働率を最大化することができます。

具体例・使われ方

大規模言語モデルの学習用サーバーにおいて、NVMe SSDを複数枚搭載し、RAID構成を組むことで、学習データの読み込み速度を極限まで高める例があります。また、研究データや学習済みモデルを長期間安全に保管するNASなどのファイルサーバーにおいて、ディスク故障によるデータ消失を防ぐためにパリティ付きRAID構成が採用されています。

似た用語との違い

RAIDはバックアップと混同されがちですが、これらは目的が異なります。RAIDは、ディスクの物理的な故障時にもシステムを停止させずに稼働し続ける可用性を高める技術です。一方で、ユーザーの誤操作によるデータ削除や、ランサムウェア感染、広範囲な災害からデータを復旧するためには、別媒体へのバックアップが不可欠であり、RAIDだけでデータの安全性を完全に担保することはできません。

注意点

RAIDを構築しても、コントローラーの故障や、同時に復旧不可能な数のディスクが故障した場合にはデータが失われます。また、ストライピング構成は処理を高速化しますが、1台のディスク故障で全データが失われるため、耐障害性はありません。用途に応じて適切なレベルを選択する必要があります。

更新日時: 2026年9月18日 20:45