HDD(Hard Disk Drive)は、磁性体を塗布したディスクを高速回転させ、磁気ヘッドでデータを読み書きする補助記憶装置です。大容量データを安価に保存できるため、AI開発における大規模な学習データの保管などに広く利用されています。
HDDとは
一言でいうとHDDとは、磁気の力で大量のデジタルデータを長期保存するための伝統的な記憶装置のことです。
詳しく解説
HDDは内部に複数の円盤状のプラッタを持ち、これをモーターで数千から一万回転以上という高速で回転させます。その表面に磁気ヘッドを接近させてデータの記録や読み出しを行います。機械的な駆動部品が存在するため、動作時にはモーターの回転音やヘッドの移動音がすることが特徴です。AIの分野では、生成AIの学習に用いる数テラバイトからペタバイト規模の膨大なデータセットや、長期間保管が必要なバックアップデータをコストを抑えて保存するために不可欠なインフラとなっています。
具体例・使われ方
AIモデルを構築するための画像やテキストの大規模データセットを保存するサーバー、膨大な過去ログを蓄積するデータセンター、個人のPCで大量の動画ファイルやバックアップを保管する外付けストレージなどで利用されています。
似た用語との違い
半導体メモリを用いて高速に読み書きを行うSSDとよく比較されます。SSDはHDDに比べて読み書きが非常に高速で耐衝撃性にも優れますが、価格が高価です。一方、HDDは速度面や耐衝撃性で劣るものの、大容量あたりの単価が圧倒的に安価であるという違いがあります。
注意点
内部に機械的な駆動部品があるため、衝撃や振動に弱く、故障リスクがSSDよりも高い傾向があります。また、読み書きの速度がSSDよりも遅いため、AIの学習処理中にリアルタイムでデータを頻繁に読み込ませる用途にはボトルネックになりやすい点に注意が必要です。